慎ましく幸せな暮らしができるように

【参考】地味な息子が(2) | 会社設立LEO

家族のパン屋さんに

もともと夫は経理畑なので、会社設立に対しては、すっかり任せて大丈夫だろうと思っていました。
私は大型チェーン店のパン屋さんで少しパートをして、売り子さんの経験を積みました。
息子は、面倒見のよいパン屋の店長さんにいろいろと教わりながら、結局、自宅からそう遠くない場所に店舗も確保できそうな具合で、いい感じで準備できました。

 

 

でも、ある程度煮詰まってきてから、夫が、「たかがパン屋さん、と、少しみくびっていたかな」と音を上げはじめたんです。

 

私たちのイメージというか、パン屋さんを開く、というのと、実際に「会社設立」という手続きとか、あんまり一致してなかったんですよね。
法人設立というのは、従業員数が何十人もいて、いろんな部署があるもの、みたいなところがあったものですから。
でも会社の規模の大きい、小さいとは関係のないところで、法人設立にする以上はさまざまな手続きがあります。

 

 

夫は、無理をしない性格ですので、お金がかかっても会社設立に関してはプロに頼んだほうがいい、とすぐに決断しました。私は正直、いくら貯金があるとはいえ、できれば、店の改装などにもっとお金をかけて、今風というか、お客さんの話題にのぼるような店にしたい、と、私なりの夢がふくらみつつあったんですが。

 

でも結果的に、夫の言うとおりにしてよかったかな、と思っています。
食品衛生のような専門的な部分もありましたし、店を開けば決算などの経理処理も、税金や社会保険などの手続きも、本当にいろいろとありまして、やっぱり、夫ひとりでは大変でしたでしょうし、そこでつまずくと、店の運営そのものが難しくなったのではないかと思います。

 

今は、毎朝、3時すぎに息子を起こして、私も6時前には店に入ります。
開店したばかりですから、パートさんを受け入れる余裕もありませんから、夫も1年雇用の継続をやめて退職し、私がレジを担当して、夫が見よう見まねというか、息子の指示をうけて、厨房を手伝っています。

 

 

なにしろ朝早いパン屋さんですから、家族そろって夜は8時には眠くなる始末ですが……。
無口で、何を考えているかわからなかった息子と、家族で店をできるようになるとは、本当に思ってもいませんでした。
正直、利益など微々たるもので、今後のことは多少不安ですが、会社設立から手伝ってもらった税理士の先生がいい人で、その後もいろいろとアドバイスいただいて、なんとか、やっています。

 

 

あとは、息子に可愛いお嫁さんでもきて、私もせめて朝の連続ドラマぐらいは見てから店に出るような生活になると楽になるな、と、密かに願っているところです。

 

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